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「VYMってどんなETFなの?」
「VYMのメリットが知りたい」
「VYMのデメリットが知りたい」
こういった疑問に答えます。
- VYMとは
- VYMのメリット
- VYMのデメリット
私は、インデックス投資・高配当株・仮想通貨など、投資に関する情報発信を行っています。

米国高配当ETFとして人気の高い、「VYM」は一度はきいたことがあるかもしれません。
しかし、VYMって具体的にどんなETFなのかわからないという方に向けて、解説していきます。
それでは、解説していきます。
VYMとは

まずVYMについて簡単に説明します。
正式名称は、「バンガード・米国高配当株式ETF」です。
世界3大の証券会社である、バンガード社によって運用されています。
「FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス」に連動した投資成果を目指すETFです。
この指数の特徴は、「米国株式市場における、配当利回りが上位」の銘柄を選定しています。
ただし、REIT(不動産投資信託)は、除かれています。
配当金は年4回(3月, 6月, 9月, 12月)に配当されます。
VYMのメリット

VYMのデメリットを5つ紹介します。
構成銘柄数が多く分散性が高い
1つ目は、構成銘柄数が多く分散性が高いことです。
VYMは、なんと393銘柄に分散投資されています。
上位10銘柄の占める割合も、24%と低めです!

銘柄数が多いほど、1つの銘柄の浮き沈みに左右されずらくなり、安定した運用を行うことができます!
個別株でこれほど多くの銘柄に投資をするのは、とても大変です。
VYMでは、ETFのメリットを十分に活かすことができます。

セクターの分散性も高い
2つ目は、セクター(業種グループ)の分散性も高いことです。
VYMは銘柄数が多いだけではなく、セクターもきれいに分散されています。


投資の有名な言葉として、「卵は1つのかごに盛るな」という格言があります。
複数のかごに持っておけば、1つのかごを落とし卵を割っても、他のかごの卵は割れずに済みます。
複数のかご=分散です。

逆に、銘柄数が多くても、1つのセクターへの比率が高ければ不安が残ります。
株価・配当の両方ともに上昇の安定感がある
3つ目は株価・配当の両方ともに上昇がみこめることです。
VYMは株価・配当ともに、長期的な右肩上がりを続けています。
- 株価は、平均年利が約6.6%です。
- 配当金の増配率は、年間平均で、約6.6%です。
キャピタルゲイン(売却益=売却価格ー購入価格)も、インカムゲイン(配当金)も両方期待できます。
過去5年のトータルリターンが高い
4つ目は、米国高配当ETFの中で、過去5年のトータルリターンが高いことです。
米国高配当ETFとして有名な、SPYD、HDVと比較して、トータルリターンは最も高いです。

5年間とした理由は、SPYDが設定されて、まだ5年強だったためです。

トートルリターンって何?
株価の値上がり率+配当金を含めた、総合的なリターンをトータルリターンと呼びます。
ただし、注意点としては、過去5年間で高かっただけで、今後どうなるかは、誰にもわかりません。

経費率が低い
5つ目は、経費率が低いことです。
VYMの経費率は0.06%であり、非常に格安です。
同じ米国高配当ETFのSPYD(0.07%)やHDV(0.08%)と比較しても
VYMの経費率(0.06%)は低いです!
経費率とは、年間運用手数料のことであり、ETFを購入する際に
最も気にすべき手数料です。(投資信託でいう「信託報酬」です.)
100万円購入しても、年間600円しか手数料がかかりません。
ひどいものでは、運用手数料が1%以上(年間1万円)などもザラにあります。

VYMのデメリット

VYMのデメリットを2つ紹介します。
米国高配当ETFの中では、配当利回りが低い
1つ目は、米国高配当ETFの中では、配当利回りが低いことです。
- VYM 3.1%
- SPYD 4.8%
- HDV 3.4%
高い配当利回りを求めたい方には、やや控えめな利回りかもしれません。
SPYDやVYMと組み合わせることで、利回りを高めるのがおすすめです!

詳しいVYMの配当利回りの推移に関しては以下の記事をごらんください。

REIT(不動産)を含まない
2つ目は、REITを含まないことです。
REITとは不動産投資信託のことで、VYMでは、不動産セクターに投資することはできません。
もし不動産にも投資したい方は、SPYDも合わせて購入するのがおすすめです!

まとめ
本記事のまとめです。
- VYMとは
- バンガード社によって運用
- 「米国株式市場における、配当利回りが上位」に連動した投資成果を目指すETF
- 配当金は年4回(3月, 6月, 9月, 12月)
- VYMのメリット
- 構成銘柄数が多く分散性が高い
- セクターの分散性も高い
- 株価・配当の両方ともに上昇の安定感がある
- 過去5年のトータルリターンが高い
- 経費率が低い
- VYMのデメリット
- 米国高配当ETFの中では、配当利回りが低い
- REIT(不動産)を含まない
VYMについて、詳しく解説してきました。
VYMのメリット・デメリットについて理解した上で、投資するとより深い投資ができるのはないかと思います。
VYMは分散性が高く、安定した配当金をうみだしてくれるおすすめのETFですので、ぜひ検討してみてください!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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