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「HDVってどんなETFなの?」
「HDVのメリットが知りたい」
「HDVのデメリットが知りたい」
こういった疑問に答えます。
- HDVとは
- HDVのメリット
- HDVのデメリット
私は、インデックス投資・高配当株・仮想通貨など投資に関する情報発信を行っています。

米国高配当ETFとして人気の高い、「HDV」は一度はきいたことがあるかもしれません。
しかし、「HDVって具体的にどんなETFなのかわからない」という方に向けて、解説していきます。
それでは、解説していきます。
HDVとは

まずHDVについて簡単に説明します。
正式名称は、iShares Core High Dividend ETFです。
世界最大の証券会社である、ブラックロック社によって運用されています。
「モーニングスター配当フォーカス指数」に連動した投資成果を目指すETFです。
この指数の特徴は、
「財務の健全性が高い」かつ「持続的に平均以上の配当を支払う」企業を選定しています。
配当金は年4回(3月, 6月, 9月, 12月)に配当されます。
HDVのメリット

HDVのデメリットを5つ紹介します。
モーニングスター配当フォーカス指数が素晴らしい
1つ目は、モーニングスター配当フォーカス指数が素晴らしいことです。
HDVの銘柄は、モーニングスター配当フォーカス指数に基づき選定されています。
基準は、「財務の健全性が高い」かつ「持続的に平均以上の配当を支払う」ことです。
具体的には、参入障壁の高さ・デフォルト(債務不履行)の可能性が低い企業の中から、配当利回りが高い企業75社を選定しています。

参入障壁って何?
他の企業が競争に入っても勝つのが難しい状態を、参入障壁が高いといいます。

例えば、コカコーラ社のビジネスは参入障壁が高いです.
コーラは、コカコーラ社・ベプシコーラなどが独占しており、かなり他の企業の参入が難しい状態ですよね。

デフォルトって何?
資金繰りができず借金が返せなくなることを「デフォルト」と呼びます.
HDVは、デフォルトの可能性が低い企業を選定しています!

ただ単に、高い配当利回りを選んでいるだけでなく、会社としての財務の健全性を評価しているのは、バランスの良い投資先と言えます!
不景気に強い
2つ目は、不景気に強いことです。
HDVを構成している銘柄は、エネルギー・ヘルスケア・通信・生活必需品といったディフェンシブな銘柄が多いです。
不景気でも必ず必要となる分野が多く、不景気に強いとされています。
例えば、なんとコロナショックがおきた2020年も、年間配当金は、増配をされています。
株価・配当の両方ともに上昇がみこめる
3つ目は株価・配当の両方ともに上昇がみこめることです。
HDVは株価・配当ともに、長期的な右肩上がりを続けています。
株価の平均年間利回り(年利)は、約8.4%です。
過去の平均年間増配率は7.1%です。
キャピタルゲイン(売却益=売却価格ー購入価格)も、インカムゲイン(配当金)も両方期待できます。

安定して高い配当利回り
4つ目は、高い配当利回りであることです。
過去の平均配当利回りは、3.4%です。
SPYDと比べると配当利回りは劣りますが、
HDVは不景気にも強いながら、3.4%は十分高いと個人的は思います!

HDVの詳しい配当利回りの推移は以下の記事をご覧ください。

経費率が低い
5つ目は、経費率が低いことです。
HDVの経費率は0.08%であり、非常に格安です。
経費率とは、年間運用手数料のことであり、ETFを購入する際に、最も気にすべき手数料です。(投資信託でいう「信託報酬」です.)
100万円購入しても、年間800円しか手数料がかかりません。
ひどいものでは、運用手数料が1%以上(年間1万円)などもザラにあります。
HDVは、ブラックロック社(世界最大の資産運用会社)が運用しているため、手数料が格安です!
HDVのデメリット

HDVのデメリットを2つ紹介します。
分散性がやや低い
1つ目は、分散性がやや低いことです。
HDVの銘柄数は、75銘柄です。

75銘柄って結構多くない?
めちゃくちゃ低いというわけではありせんが、VYM(393銘柄)などに比べると少ないです。

また、構成銘柄には偏りが大きく、上位10銘柄だけで約6割(60.5%)を占めています。
セクターに偏りがある
2つ目は、セクター(ジャンルのこと)に偏りがあることです。
投資セクターも分散しているほど、リスクを抑えることができます。
HDVは、エネルギー・ヘルスケア・情報・生活必需品の4分野で、7割を占めています。


HDVのデメリットはどう対処すればいいの?
同じく米国高配当ETFである、VYMやSPYDと組み合わせることをおすすめします。

VYMは、配当利回りは控えめですが、393銘柄に広く分散されセクターの偏りも小さいです。
SPYDは、配当利回りも大きく、セクターはHDVと合わせて買うとよく分散することができます。
HDVとは?メリット&デメリット まとめ
本記事のまとめです。
- HDVとは
- ブラックロック社によって運用
- 「モーニングスター配当フォーカス指数」に連動した投資成果を目指すETF
- 配当金は年4回(3月, 6月, 9月, 12月)
- HDVのメリット
- モーニングスター配当フォーカス指数が素晴らしい
- 不景気に強い
- 株価・配当の両方ともに上昇がみこめる
- 安定して高い配当利回り
- 経費率が低い
- HDVのデメリット
- 分散性がやや低い
- セクターに偏りがある
HDVについて、詳しく解説してきました。
HDVのメリット・デメリットについて理解した上で、投資すると、より深い投資ができると思います!
HDVは配当利回りとリスクのバランスが良いおすすめのETFですので、ぜひ検討してみてください!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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