
「米国高配当ETFの買い時がわからない」
「米国高配当ETFって毎月積立ればいいんじゃないの?」
「インデックス投資との違いって何なの?」
こういった疑問に答えます。
- 米国高配当株ETFを買う時の注意点
- 米国高配当株ETFの買い時の具体的な目安



私は、米国高配当株、米国インデックス投資、日本株、暗号資産などを
おこなっている個人投資家です。
投資歴は、1年半ほど経験があります。
私自身が、高配当株の買い方を間違えていた経験があるため、
高配当株の注意点や、買い時を伝えたいと思い記事にしました。
「高配当株ETFを始めたいけど、いつ買ったら良いのかわからない」という初心者の方に向けて
本記事が参考になれば嬉しいです。
なお、使用するデータは、2021年4月1日現在(2021年3月分配当金反映)です。
それでは解説していきます。
米国高配当株ETFを買う時の注意点


米国高配当株ETFを買う時の注意点を、2つ紹介します。
理想はピンポイント投資
1つ目は、理想はピンポイント投資(株価の安いときに一括購入)ということです。
高配当株は買ったタイミングで収益率が確定してしまうからです。
インデックス投資と高配当株投資は、投資の目的が大きく違います。
- インデックス投資の目的:売却時に売却益を得ること(キャピタルゲイン)
- 高配当株投資の目的:毎年配当金を得ること(インカムゲイン)
インデックス投資は、「キャピタルゲイン」といって、
長期に渡って運用し「売却益を得ること」を目的とします。
株価が右肩上がりである、米国株や全世界株では、タイミングは気にせずにいつ買ってもよいです。
最終的に売ることが目的だからです。
高配当株投資は、「インカムゲイン」といって、
「配当金を得ること」を目的とします。
基本的に、売らずにずっと持ち続けます。
よって、買った値段で価値が決まってしまうのです。
配当利回りとは、(配当金÷購入価格×100)で計算でき、
高配当株では配当利回りを最大化することを目指します。
①:株価1万円で購入したとします。
配当利回りは、2%です。
株価が5,000円になったとしても、
購入価格は1万円なので配当利回りは2%のままです。
②:株価5,000円の場合に購入したとしたら
配当利回りは4%で保有することができます。
①と②では、配当利回りに大きな差がつきますよね。



高配当株投資では、買った時にすべてが決まるといっていいほど、
買い時が重要な投資です。
株価が低い時(配当利回りが高い時)に、いかに大量の株を保有できるかが勝負です。
一方で、一度買ってしまえば、売ることは基本的にないため、
売り時を考える必要のない投資です。
毎月積み立ても並行して行うのがバランス良い
2つ目は、毎月積み立ても並行して行うのがバランス良いということです。



さっきは、安い時に買う投資っていったのに、矛盾してないの?



なぜなら、米国高配当株ETFは高配当株でありながら、
株価も右肩上がりを続けているからです。
米国高配当ETFは、インカムゲインも、キャピタルゲインも狙える
米国高配当ETFは、株価の成長も見込めます。
つまりインカムゲインも、キャピタルゲインも狙えるということです。
インカムゲインも、キャピタルゲインも狙えるのが、「米国」高配当株の強みです。



株価は長期的に右肩上がりを続けるため、安い時を狙いつづけていると、
買い時を逃してしまう可能性があります。
よって毎月積立も、並行しておこなうことがおすすめです!
米国高配当株ETFの買い時の具体的な目安


それでは本題である、米国高配当株ETFの買い時の具体的な目安を説明していきます。
ピンポイント投資を行う場合です。
今回は、米国高配当株ETFの中でも人気が高く、
トータルリターン(キャピタルゲイン+インカムゲインの総合的な利回り)の高い
「VYM」「SPYD」「HDV」を購入します。
VYM、SPYD、HDVに関する情報は以下の記事で詳しく紹介しています。






幅広い企業に分散されていますが、
セクター(不動産・生活品などの分野)にそれぞれ偏りがあります。
よって、「VYM」「SPYD」「HDV」高配当株ETFの
3銘柄を同額程度保有していくのがおすすめです。



毎回同じ金額ずつ買っていくの?



それぞれのETFにより、お得に買える時期は異なるため、
最終的に同額程度保有していれば大丈夫です。
過去平均配当利回りはそれぞれ以下のとおりです。
- VYM:3.08%
- SPYD:4.76%
- HDV:3.41%
VYMは89ドル、SPYDは39.4ドル、HDVは96.8ドル程度で買うと
平均配当利回り程度になります。(2021年4月1日現在)
VYM・SPYD・HDVの配当利回りの推移については
以下の記事で詳しく解説しています。






同額ずつ購入していれば、現在の配当利回りは3.86%程度です。(2021年4月1日現在)
配当利回りの計算には、過去1年間での配当金の金額を使用しています。



配当利回り別に買い時を、2パターンつくりました。
パターン1:配当利回り3.8%以上
- 目標配当利回り
- VYM:3.1%、SPYD:4.75%、HDV:3.65%
- 買い時
- VYM:97ドル以下
- SPYD:39.5ドル以下
- HDV:98ドル以下
パターン1は、過去の平均配当利回りを超えた場合です。
過去の平均配当利回りを超えている場合、スポット購入で買い増しを行います。
HDVに関しては、過去3年間の平均配当利回りを使用しています。
パターン2:配当利回り4.2%以上
- 目標配当利回り
- VYM:3.45%、SPYD:5%、HDV:4%
- 買い時
- VYM:87ドル以下
- SPYD:37.5ドル以下
- HDV:88ドル以下



パターン1の場合スポット購入を行い、パターン2の場合さらにスポット購入を行うという感じで買っていくのがおすすめです。
ご自身が得たい利回りと相談して、買っていくことをおすすめします。
毎月積立はNG?米国高配当ETFの買い時 まとめ
本記事のまとめです。
- 米国高配当株ETFを買う時の注意点
- 理想はピンポイント投資
- 毎月積み立ても並行して行うのがバランス良い
- 米国高配当株ETFの買い時(ピンポイント投資)の具体的な目安
- パターン1:配当利回り3.8%以上
- パターン2:配当利回り4.2%以上
また、米国高配当ETFと合わせて、日本高配当株にも投資をするのがおすすめです。
米国高配当ETFは素晴らしい投資ですが、ドルで配当金をえるため、為替(1ドル=◯円)の変動に弱いです。
日本高配当株では、日本円として受け取ることができます。
おすすめは、SBIネオモバイル証券で、1株投資を最安の手数料(月額20円)で始めることができ、おすすめです。
詳しくは以下の記事で解説していますので、ぜひ御覧ください。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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