
「ADR銘柄って何?」
「ADR銘柄って何がいいの?」
こういった疑問に答えます。
- ADR銘柄とは
- ADR銘柄のメリット
- ADR銘柄のデメリット
私は投資に関する情報発信を行なっています。

高配当株などをしていると、一度はADR銘柄という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
しかし、なんだか難しそうでわかりづらいですよね。
今回は、わかりやすく簡単に解説していきます。
それでは、解説していきます。
ADR銘柄とは
ADR銘柄とは、米国預託証券(American Depositary Receipt)の略です。
米国市場で、擬似的に売買がされている、米国以外の国の銘柄です。
ADR銘柄のメリット
現地の税金がかからない国がある
1つ目は、現地の税金がかからない国があるということです。
米国株の場合、米国現地で10%・日本で約20%の合計約27%税金がかかります。
ADR銘柄では、現地の税金がかからない銘柄を選べば、日本での税金約20%だけで済むようになります。
ADR銘柄の現地での税率は国により、異なり、現地税率が0%の国は以下の通りです。
- イギリス
- オーストラリア
- インド
- ブラジル
- 香港
NISA口座と組み合わせることで、日本での税金もかからない
2つ目は、NISA口座と組み合わせることで日本の税金もかからないことです。
先ほど紹介したような、
- 現地での税率が0%のADR銘柄
- 日本での税率が0%になるNISA
を組み合わせることで、
配当金にかかる税金を0%にすることができます。
投資制限のある国の株式を購入できる
3つ目は、投資制限のある国の株式を購入できることです。
投資制限がある国では、日本から投資を行おうとしても自由に取引することができません。
例えば以下の国です。
- 中国株
- インド株
- ブラジル株
高配当株の場合、地域の分散になる
4つ目は、高配当株の場合、地域の分散になることです。
高配当株はどうしても、米国株や日本株に集中しがちです。
ADR銘柄として、他国に分散させることで、ポートフォリオの分散性をより高めることができます。
ADR銘柄のデメリット
為替リスクが二重になる
1つ目は、為替リスクが二重になることです。
ADR銘柄では、
- 日本-米国
- 米国-第三国
というように為替リスクが二重に発生してしまいます。
現地の株価と乖離する場合もある
2つ目は、現地の株価と乖離する場合もあることです。
米国株式市場に上場しているため、米国株式市場の影響も受けてしまいます。
よって、完全にオリジナルの株価とは一致しません。
個別株であるため、分散性に乏しい
3つめは、個別株であるため、分散性に乏しいことです。
ADR銘柄に限ったことではありませんが、個別株はメインとして運用するには、かなり不安があります。
メインは、インデックス投資や高配当ETFなど分散が優れているものを運用し、
一部を個別株として運用するのがおすすめです。
ADR銘柄とは?メリット・デメリットを紹介 まとめ
本記事のまとめです。
- ADR銘柄とは
- 米国市場で擬似的に売買ができる、米国以外の国の銘柄
- ADR銘柄のメリット
- 現地の税金がかからない国がある
- NISA口座と組み合わせることで、日本での税金もかからない
- 投資制限のある国の株式を購入できる
- 高配当株の場合、地域の分散になる
- ADR銘柄のデメリット
- 為替リスクが二重になる
- 現地の株価と乖離する場合もある
- 個別株であるため、分散性に乏しい
私は、ロイヤルダッチシェル(RDS-B)に投資を行っています。

高配当株のポートフォリオの一部として所有すると、ADR銘柄は面白い銘柄になるかもしれません。
是非検討してみてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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